こども園について

こども園について

就学前教育は、0歳から2歳までの保育と3歳から5歳までの幼児教育に分けられ、この時期の教育が後の人生に大きな影響を持つと言われています。

本園は幼児教育の重要性をしっかりと認識した上で、質の高い教育を目指し、中央区の支援と連携を通して設立いたしました。

教育機関・保育施設の目的・運営方針

目的

教育基本法、学校教育法及び児童福祉法、認定こども園法、こども園運営規則など諸法規を踏まえ、よりよい環境を通して子どもの成長発達を助長するとともに、個々に応じた適切なケアを行うことを目的とします。

運営方針

平和を希求し、子どもの未来を建設しようと願う保護者や地域の人々と共同して、よりよい教育・保育環境を醸成します。そして、真善美聖の価値に向かい、互いを信じ、汗を流し、絆を深め、子どもの可能性を切り拓いていきます。また、私学の主体性、独自性を生かすことで、地域社会に貢献します。

社会的責任

適切な法人運営を実践し、人権尊重、地域との交流を図り、教育・保育の説明責任と情報提供のために双方の対話を心がけ、公的な教育機関・保育施設としての社会的責任を果たしていきます。

教育理念

渋谷教育学園晴海西こども園は、学園の理念『自調自考』のもとに、幼児が豊かな経験を得て他者への信頼と自立への自信を確かなものにし、自分の可能性を拓いていくよう、幼児期にふさわしい環境を用意し、保護者の方とご一緒にお子さんの健やかな成長を見守ってまいります。『自調自考』の理念を具体化していくために4つの教育目標を掲げ、全人教育を目指します。

教育目標

クラス編成

3歳児からは、幼稚園機能の園児と保育園機能の園児は、同じ保育室で教育・保育を行います。教育時間は集団という枠組みでの活動が中心となりますが、教育時間外については、集団という制約がない、子ども達の自主性を重視した自発的な活動や好奇心に基づく自由な心を育むことを保育の目的としています。また、機会を設けて異年齢保育も実施します。

●クラス編成

  • 1歳児 ひよこ
  • 2歳児 すずめ
  • 3歳児 ひばり、つぐみ
  • 4歳児 つばめ
  • 5歳児 かもめ

クラス数は各年児、2〜5クラスを予定

制服

3歳児以上は、幼少期からの身だしなみや集団生活の規律等を身につけられるように、幼稚園機能の園児、保育園機能の園児とも、制服を取り入れています。 制服(冬服、夏服)、制帽、体操服、上履き、通園リュック、手さげかばん、防災ずきんを有料で提供しております。

教育の特色

長年の教育機関運営(渋谷幼稚園、浦安幼稚園、浦安こども園、青葉学園幼稚園、野沢こども園、渋谷教育学園幕張中高、同渋谷中高、東京医療保健大学等)に携わってきた経験を踏まえ、特に3歳から5歳までの幼児教育が、その後の豊かな人間形成の礎を築く上で極めて重要であるとの考えに立ち計画・実施しています。また以下の各種教育事業は、これまで阪本こども園やその他の関連幼稚園・こども園で実施し、地域に高い評価で受け入れられています。

英語教育 

ネイティブを講師として迎え、遊びを通して無理なく、楽しく、自然に正しい英語の発音と基礎が身につくようにし、その後の外国語学習に興味と感心を持って臨めることを目的とし、週1回程度、正課として指導します。

体育指導(体操、スイミング、リズム体操)

体育指導の狙いは、基礎体力の向上の他、精神面での成長を目的としています。特に幼児期の体力・精神面での発達度合いは、その後の学習能力・体力の発達・成長に非常に重要な意味を持つと考え、スイミング・体操等を通して無駄なく、無理なく教育指導していきます。

・体操指導(年少〜年長) 

 専任講師により週1回程度、正課として指導します。

・水泳指導(年中、年長)

 近隣の温水プールを利用し、専任水泳指導者により11月~3月に週1回程度、正課として指導します。

・リズムダンス(年少)

 専任講師により年間を通して週1回程度、正課として指導します。

・リズムダンス(年中〜年長)

 4月〜10月は、専任講師により週1回程度、リズムダンスを指導します。

給食と食育

給食調理室を整備しており、全園児を対象に給食を実施します。
栄養士の管理のもと、園児に必要な栄養をメニューに反映させると共に、食べることの楽しさを伝えていきます。食物アレルギーのある方には、十分配慮した給食を用意します。また、月に一度、お弁当の日を設けます。(4月、7月、8月、2月を除く)

園の機能と特色

幼稚園機能(1号認定)

■対象

保護者が日中家庭で保育できる児童

■特色

従来の幼稚園における教育・保育時間に加えて必要に応じた預かり保育を行います。

■開園時間

月~金曜日 9:00~13:30

<預かり保育> (A)7:30~9:00
        (B)13:30~17:00
        (C)17:00~18:30

■休園日

土曜・日曜・祝祭日
春休み 3/26~4/6 夏休み 7/21~8/31 冬休み 12/26~1/7
(年度により変更することがあります) 長期休業中の預かり保育制度があります。

保育園機能(2、3号認定)

■対象

保護者の就労などの事情により日中家庭で保育できない児童

■特色

従来の保育に加えて、3歳児からは幼稚園と同様の教育を行います。

■開園時間

月~土曜日 7:30~18:30
延長保育 18:30~19:30

■休園日

日曜・祝日、12月29日~1月3日

その他特別な事態(感染症、非常災害等)が発生した場合に休園することがあります。

教育時間 /3~5歳児対象(1号・2号共通):月~金曜日 9:00~13:30

一時預かり事業

通常、家庭で保育をしている保護者の事故・疾病や心理的・肉体的疲労等で緊急を要する場合、また就労等で家庭での保育や育児が困難になった場合などに、保護者の委託を受けてお子さんを一時的に預かる事業を実施します。

園の概要

名称

渋谷教育学園 晴海西こども園

運営主体

学校法人渋谷教育学園

理事長・学園長 田村哲夫

園統括 田村聡明

種類

公私連携幼保連携型認定こども園

所在地

東京都中央区晴海4丁目8番1号

管理者

施設長 石井正子

園長  木村英美

利用定員(開園時)

幼稚園機能(1号認定)130名
 3歳児50名/4歳児40名/5歳児40名

保育園機能(2・3号認定)100名
 1歳児〜5歳児 各20名

※進級枠確保や周辺の人口状況などに応じて、毎年定員を変更していきます。

教職員数

保育教諭(含む助手)適正数
 園医1人、園歯科医1人、園薬剤師1人、
 看護師1人、事務職員3人、主事員3人

保育・教育内容の概要

1歳児

成長の特徴
  • 食事・排泄・着脱などの基本的生活習慣への関心が芽生え自分で行おうとする。
  • 信頼できる大人と愛着関係を築くことにより、自分の気持ちや欲求を素直に表せるようになる。
  • 指差し・身振り・片言など思いを伝えたい欲求が高まり、ニ語文が出始め、人や物との関わりが強まっていく。
  • 立ち上がって歩き始め、手指を使う感覚運動や探索活動が盛んになる。
育ちへの願い
  • 保育者との安定した生活の中で、食事や排泄など身の回りのことを自分でやったつもりになったり依存したりする。
  • 保育者や他児と一緒に過ごすことを喜び、生活や遊びの中でのやりとりを楽しむ。
  • 模倣や見立て遊びを通し、やり取りを重ね、人や物への関心や言葉の世界の広がりに興味をもつ。
  • 戸外遊びや探索活動を通して好きな遊具・季節の自然に触れることを楽しむ。
育ちへの支援・配慮
  • 保育者に親しみ、率直に感情表出して過ごせるようにする。
  • 見る・聞く・触るなど興味をもって体験できる遊び環境を用意する。
  • 個々の発達状況、健康状態や自我の育ちを見守り、自分でできた達成感を味わえるようにする。
  • 家庭と連携し合い、子どもの成長をともに喜び、信頼関係を築く。

2歳児

成長の特徴
  • 食事・排泄の習慣や衣服の着脱、簡単な身の回りの始末など自分で出来ることが増えてきて、自分でやることに喜びを表すようになる。
  • 自他の区別がつくとともに、『自分の』『自分が』と感じる事物への愛着が強くなる。またそれが阻止されたと感じると、強く反発したり抵抗したりする。
育ちへの願い
  • 手指や全身を動かし、簡単な身の回りのことを自分で行い食事や着替え、排泄などが出来た喜びなどを表す。
  • 私物と共用の物の区別が分かり、他児と関わって同じように行動したり仕草や言葉で自分の思いを表したりする。
  • 自分から遊びを見つけていろいろな人や場や物を探索し、遊具や素材にかかわって夢中になって遊ぶ。
育ちへの支援・配慮
  • 安定した気持ちで自ら生活できるよう、個々の発達の状況や生活リズムに対応する。
  • 集団の中で一緒に行動する楽しさとともに、自分のやりたい遊びに没頭し、充実感が得られるよう一人遊びの時間・空間を保障する。
  • 季節の変化や発達状況に合わせ、遊具の環境や戸外での活動の環境を用意する。

3歳児・年少

成長・発達の特徴
  • 歩く、走る、片足跳びするなど基礎的な動きが安定し、行動範囲が広がってくる。また食事・排泄、着脱等は、おおむね自立するようになる。
  • 好きな遊びや新しい活動に興味をもち、他児と言葉で関わり同じ場で同じように楽しむ過程で、喜怒哀楽の感情がはっきりしてくる。
  • 身近な自然や素話や絵本などに興味をもち、体験や言葉の世界を広げて感じたことを表現するようになる。
ねらい
  • 基本的な生活習慣(食事、排泄、清潔、着脱等)や基礎的な運動を身に付け、集団の中で安定感をもって生活する。
  • 友達と並行遊びをする中で、名前や特徴などに関心をもち、つながりのある中では自分の思いをはっきりと出していく。
  • 時と場の変化に応じて、好きな遊びを見つけ夢中になって遊ぶとともに、言葉、形や色、音とリズム、動き等で自分を伸びやかに表していく。
保育(◎)・教育(◇)環境の構成
  • チームティーチングで生活や遊びの環境を構成し個々に習慣の定着を図る。家庭と連携し、後期から午睡は選択制にする。
  • 遊びの面白さを見出し、繰り返し試みながら素材の特性や数、形、語の関係性を知る活動を提供する。
  • 一人遊びの充実と、学級で集い興味の幅が広がるような集団遊びや造形材料、自然素材、歌や表現などができる環境を用意する。

4歳児・年中

成長・発達の特徴
  • 調整力が発達し、全身のバランスをとり敏捷に動くとともに、箸やはさみなどの道具を自在に使えるようになる。
  • 自己主張が盛んになり、喧嘩や遊びを通して人の気持ちを感じ、自分の気持ちを抑制できるようになってくる。
  • 想像力や空想力、行動力が豊かになる反面、苦手意識をもち葛藤も体験するようになる。
ねらい
  • 生活に必要な習慣や態度を身につけ、学級・学年の関わりの中で自己発揮しながら時と場に応じた行動をする。
  • ルールを守って遊ぶ楽しさと関係の葛藤を通し、仲間と問題解決する知恵を身につけ、自信をもつ。
  • 身近な自然事象や社会事象に関心をもち、発見を楽しんだり、考えたり、表現を工夫したりする。
保育(◎)・教育(◇)環境の構成
  • 家庭と連携し基本的・社会的な生活習慣を定着させ、道具を使う経験等、確実に身につけるようチームティーチングを行う。
  • 自発的に活動し自信につなげるため、グループや全体で協同して環境を整備する。
  • 経験で得たイメージを豊かに表現できるよう音楽、造形、言葉、動きの表現等のよりよい環境を構成する。

5歳児・年長

成長・発達の特徴
  • 個人的・社会的な生活習慣が確立し、自信をもって過ごせるようになる。
  • 仲間の動きや意見を取り入れいろいろな事に挑戦したりルールを作ったりし、運動機能が著しく伸びるようになる。
  • 友達と意見を出し合いながら活動し、自主と協調の姿勢や態度がみられるようになる。
  • 自然や社会事象・現象、文字等への興味関心が広がる。
ねらい
  • 友だちの良さや力を認め、違いを生かしてグループで生活を進める楽しさや失敗を乗り越えた達成感を味わう。
  • 自己の限界や可能性に向き合い、十分に体を動かし最後まで根気強く挑戦していく。
  • 身近な社会や自然を探求し、調べたり考えたりして、体験したことを表現する。
  • 就学への期待をもち、大きくなる自分に自信をもつ。
保育(◎)・教育(◇)環境の構成
  • 家庭と連携して指示を減らし見守り、子どもが判断し決定し、行為した結果を振り返る時間的余裕をもつ。
  • 個々の可能性を拡大するため、年長児ならではの体験ができる生活を子どもと一緒に作っていく。
  • 自調自考の構えが育ち、自信をもっていろいろな表現が楽しめるように素材や題材を提供していく。